こんにちは!薫です。
データ分析において、データを可視化することは非常に重要です。
本記事では、データ分析における可視化の重要性とその方法について解説します。
データ可視化の重要性
データ可視化は、データサイエンスの中でも非常に重要なプロセスです。
データ可視化を行うことで、次のようなメリットがあります。
データから洞察を得ることができる
データは文字列や数字の羅列であり、そのままでは理解しづらいものです。
しかし、データをグラフやチャートに可視化することで、データの特徴や傾向が見えやすくなります。
そのため、データから洞察を得ることができます。
データの分布や傾向を把握しやすい
データを可視化することで、データの分布や傾向を把握しやすくなります。
例えば、データが正規分布に従っているかどうかを確認するために、ヒストグラムを作成することができます。
また、データの傾向を確認するために折れ線グラフや散布図を作成することもできます。
予測モデルの改善に役立つ
データ可視化は、予測モデルの改善に役立ちます。
可視化によってデータの分布や傾向を把握し、適切な予測モデルを構築することができます。
また、可視化によって、予測モデルの誤りやバイアスを発見することができます。
意思決定の支援に役立つ
データ可視化は、意思決定の支援にも役立ちます。
データを可視化することで、現在の状況や問題点が見えやすくなります。
また、可視化によって、複数のデータを比較することもできます。
これによって、より正確な意思決定を行うことができるようになります。
データを可視化するツール

では、データを可視化するツールにはどのようなものがあるでしょうか。
ここからはデータ可視化のツールとその具体的な方法について、例を交えながら紹介します。
Excel
Excelは、Microsoftが提供している、ビジネスで使われる定番の表計算ソフトウェアです。
Excelにはグラフ作成機能が備わっており、簡単に様々なグラフを作成することができます。
Excelの利点は、誰でも使いやすい点にあります。
また、Excelはグラフ作成に必要なデータを整理することができるため、データ解析の最初のステップとしても使われます。
Tableau
Tableauはビジネス向けの可視化ツールで、データを視覚化するための優れた機能を備えています。
またTableauは、データの結合、クリーニング、可視化などの様々なタスクをサポートするための機能を提供しています。
さらに、データのリアルタイム表示やクラウド上での利用が可能なため、多くの企業で採用されています。
Power BI
Power BIはMicrosoftが提供するビジネス向けの可視化ツールです。
Power BIは、Excelと同様にビジネス向けのデータ解析に使用されます。
特にビジュアル化に優れた機能を持っており、複数のデータソースを組み合わせたダッシュボードを作成することができます。
Pythonの可視化ライブラリ
Pythonには、可視化に優れたライブラリが多数あります。
具体的に、ここではMatplotlib、Seaborn、Plotly、Bokehの4つについて紹介します。
これらのライブラリはPythonのデータサイエンス分野でよく使われており、高度なグラフ作成機能を提供しているため、ビジュアル化のためには非常に便利です。
では、それぞれのライブラリの使い方について、簡単なコード例を交えて説明します。
Matplotlib
Matplotlibの基本的な使い方は、以下のようになります。
import matplotlib.pyplot as plt
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y = [2, 4, 6, 8, 10]
plt.plot(x, y)
plt.xlabel('X Label')
plt.ylabel('Y Label')
plt.title('Title')
plt.show()
このコードは、x軸に[1, 2, 3, 4, 5]
、y軸に[2, 4, 6, 8, 10]
をプロットし、x軸ラベルに’X Label’、y軸ラベルに’Y Label’、タイトルに’Title’を設定しています。
Seaborn
Seabornは、Matplotlibを基にした統計データの可視化ライブラリで、簡単に美しいグラフを描画することができます。
以下の例は、Seabornを使用してヒストグラムを描画する方法です。
import seaborn as sns
import numpy as np
# データ生成
x = np.random.normal(size=1000)
# ヒストグラム描画
sns.histplot(x)
このコードは正規分布に従う1000個のデータを生成し、Seabornを使用してヒストグラムを描画しています。
Plotly
Plotlyは、インタラクティブなグラフを描画するためのライブラリで、Web上での可視化に適しています。
以下の例は、Plotlyを使用して散布図を描画する方法です。
import plotly.express as px
import pandas as pd
# データ生成
df = pd.DataFrame({
"x": [1, 2, 3, 4, 5],
"y": [2, 4, 6, 8, 10]
})
# 散布図描画
fig = px.scatter(df, x="x", y="y", title="Title")
fig.show()
このコードは、x軸に[1, 2, 3, 4, 5]
、y軸に[2, 4, 6, 8, 10]
をプロットし、タイトルに’Title’を設定します。
そして、Plotlyを使用して散布図を描画します。
Bokeh
Bokehは、インタラクティブなグラフを描画するためのライブラリで、Plotlyと同様にWeb上での可視化に適しています。
以下の例は、Bokehを使用して棒グラフを描画する方法です。
import bokeh.sampledata
bokeh.sampledata.download()
# データ生成
x = ['A', 'B', 'C', 'D', 'E']
y = [2, 4, 6, 8, 10]
source = ColumnDataSource(data=dict(x=x, y=y))
# 棒グラフ描画
p = figure(x_range=x, plot_height=250, title="Title")
p.vbar(x='x', top='y', width=0.9, source=source)
p.xgrid.grid_line_color = None
p.y_range.start = 0
show(p)
このコードは、x軸に['A', 'B', 'C', 'D', 'E']
、y軸に[2, 4, 6, 8, 10]
をプロットし、タイトルに’Title’を設定します。
そして、Bokehを使用して棒グラフを描画します。
以上が、Matplotlib、Seaborn、Plotly、Bokehの基本的な使い方についての説明となります。
これらのライブラリを組み合わせることで様々なデータの可視化を実現することができます!
データ可視化の参考書
では、ここからはデータ可視化を学ぶための参考書を紹介します。
実践Data Scienceシリーズ データ分析のためのデータ可視化入門
まず紹介するのが「実践Data Scienceシリーズ データ分析のためのデータ可視化入門」という参考書です。
こちらはデータ可視化の入門書としておすすめです!
データ分析者のためのPythonデータビジュアライゼーション入門 コードと連動してわかる可視化手法
次に紹介するのが「データ分析者のためのPythonデータビジュアライゼーション入門 コードと連動してわかる可視化手法」という参考書です。
こちらはPythonによる可視化に特化した内容となっています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はデータ分析における可視化の重要性とその方法について解説しました。
この記事が皆さんのお役に立ちましたら幸いです。
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