名作RPG『テイルズオブジアビス』を世界観、システム、3DS版の違い、最新リマスター情報まで徹底解説!

テイルズシリーズ

今回は『テイルズ オブ ジ アビス(Tales of the Abyss)』を、世界観、物語、戦闘システム、移植版の違い、メディア展開、最新リマスター情報まで通読できるように整理する。

なお、前回の記事では『テイルズ オブ シンフォニア』について解説しているので、こちらも是非チェックしていただきたい。

作品の基本情報(発売年・機種・ジャンル名)

『テイルズ オブ ジ アビス』は、ナムコ(当時)が2005年にPS2向けに発売した『テイルズ』本編第12作で、シリーズ10周年記念作である。

北米では2006年にPS2版が発売され、2011年にはニンテンドー3DS版が日本で発売。欧州・豪州は同年11月、北米は2012年2月にリリースされた。

公称ジャンル名は「生まれた意味を知るRPG」である。

世界観とテーマ:預言(スコア)と「生まれた意味」

舞台は“フォノン”という素粒子が満ちる惑星オールドラント。

第七音素(セブンスフォニム)から読み解かれた「星の記憶=預言(スコア)」を巡って、ローレライ教団、キムラスカ=ランバルディア王国、マルクト帝国の思惑が交錯する。

物語は預言への依存と自由意思の対立、そして「自分がなぜ生まれたのか」というアイデンティティの探求を軸に展開する。

あらすじ(ネタバレ最小限)

キムラスカ公爵家の若き後継・ルークは、教団兵ティアと偶発的な「超振動」を起こして遠方へ転移する事件に巻き込まれる。

帰還を目指す旅路で、天才譜術士ジェイドや好漢ガイらと合流し、世界規模の危機と、自身の存在に関わる真実に向き合っていく――。

作品の核は、預言(スコア)に縛られた世界で「自分の意思で生きること」を選び取る過程にある。

バトルの要点:FR-LMBS/フリーラン/FoF/秘奥義

本作の戦闘はリアルタイムの「FR-LMBS(フレックスレンジ・リニアモーションバトル)」を採用する。

新要素「フリーラン」によって任意方向への移動が可能になり、位置取りの重要性が飛躍的に高まった。

さらに、術技の属性に応じて戦場に“陣”が生まれ、対応技を強化派生させる「Field of Fonons(FoF)」が特徴である。

ゲージを溜めて解放する「オーバーリミッツ」中には、強力な「秘奥義」を繰り出せる。

PS2版ではローカル協力プレイにも対応している。

成長とカスタマイズ:キャパシティコアとADスキル

育成面では「キャパシティ・コア」を装備してレベルアップ時の成長補正を得る仕組みがある。

累積した能力値ボーナスに応じて「AD(Additional)スキル」を自動習得する。

ADスキルは着脱可能で、立ち回りやコンボ構成を柔軟に調整できる。

主要キャラクター(抜粋)

以下に主要キャラクターについてまとめる。

  • ルーク・フォン・ファブレ:箱入りの我儘な青年として登場するが、旅と事件を通して大きく変化していく主人公。
  • ティア・グランツ:ローレライ教団の第七音素の使い手。冷静沈着だが内面は温かい。
  • ジェイド・カーティスガイ・セシルアニス・タトリンナタリア・L・K・ランバルディア:多様な背景と動機を持つ仲間たちが物語を厚くする。

3DS版の変更点・利点

3DS版は裸眼立体視(3D表示)に対応し、下画面に術技ショートカットを登録して即時発動できるなどUIが最適化されている。

新規の秘奥義も収録され、携帯機でもPS2版と同等の内容を持ち込んだ移植である。

発売日は日本が2011年6月30日、欧州が2011年11月25日、北米が2012年2月14日だ。

音楽と主題歌

音楽は桜庭統と田村信二が手がけ、主題歌はBUMP OF CHICKENの「カルマ」。

海外版では権利上の都合によりインストゥルメンタル版に差し替えられている。

アニメ化

TVアニメ版はサンライズ制作で全26話。

MBSで2008年10月3日に放送開始、2009年3月27日に終了している。

世界観の基礎(第七音素、スコア、両大国の均衡)や主要事件が、ゲーム準拠で再構成されている。

今から遊ぶなら?

現在もPS2版・3DS版が主要手段であり、3DS版は立体視やショートカット操作で快適性が高い。

いずれの版も戦闘の「フリーラン」と「FoF」の噛み合いが魅力で、操作に慣れると一気に面白くなるタイプの作品である。

PS2版・3DS版の商品リンクを以下に記載する。

テイルズ オブ ジ アビス PlayStation 2 the Best
テイルズ オブ ジ アビス – 3DS

最新リマスター情報(これからの展開に注目)

2025年1月、バンダイナムコエンターテインメントが「Tales of the Abyss」の新商標を日本で出願したことが報じられている。

公式発表ではないため内容は未確定だが、シリーズの「リマスター・プロジェクト」継続発表とあわせ、今後の動きに注目したい。

まとめ

『テイルズ オブ ジ アビス』は、預言と自由意思という普遍的テーマを、位置取りと属性派生(FoF)を軸とした能動的バトルで支える作りが秀逸である。

ストーリーは重厚だが、戦闘の学習曲線が楽しさへ直結する。

初見なら3DS版の快適UIも選択肢として強い。

まずは“フリーラン+FoFの基礎”を押さえ、秘奥義の解放とADスキルの設計で自分なりの戦い方を作るのが攻略の近道である。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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