1997年に初代PlayStationで産声を上げた『ファイナルファンタジータクティクス』(FFT)は、戦術SLGの常識を塗り替えた傑作である。
そして本日、2025年6月5日のState of Playでリマスター版『ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ』の発売が正式発表されたことで、再び世界的な脚光を浴びている。
本記事ではストーリーやキャラクターの魅力を紐解きつつ、ジョブ育成などの攻略情報も含めて作品を徹底解説する。
ぜひ当時の記憶を呼び覚ましつつ、新たなイヴァリースの旅に備えていただければと思う。
作品データ・リマスター最新動向
まずは作品データを以下の表にまとめる。
発売年 | タイトル / プラットフォーム | 備考 |
---|---|---|
1997 | ファイナルファンタジータクティクス(PS) | オリジナル版 |
2007 | ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争(PSP) | 新ジョブ・新イベント・16:9の映像比率・通信対戦 |
2011 | ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争(iOS / Android) | HD解像度・タッチUI |
2025 | ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ(PS5/Switch2ほか) | 4K対応・フルボイス・クラシック切替・QoL強化 |
オリジナルは1997年に初代PlayStationで発売された。
国内135万本、世界累計約245万本を記録し、シミュレーションRPGでは異例のヒットとなった。
その後は2007年にPSPでリメイク、2011年にはスマホ移植版が発売。
そして本日2025年6月5日、リマスター版となる『ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ』が発表され、2025年9月30日に発売されることが明らかになる。
公式サイトも開設されており、既に商品の予約も可能な状況だ。
リンクを以下に記載する。

あらすじ ― 「獅子戦争」を巡る裏史
イヴァリース王国では王位継承をめぐる内乱が勃発。
“白獅子派”と“黒獅子派”の代理戦争に翻弄されるのは、名門ベオルブ家の末子ラムザと、平民出身の親友ディリータである。
勝者が歴史を書き、敗者は闇に葬られる――物語は、後世に英雄として讃えられたディリータの栄光の裏で「真実を追い続けた無名の騎士ラムザ」という異端史観を提示する。
宗教と身分制度の歪みを暴きながら、英雄譚の光と影を描く重厚な戦記ドラマは、今なおシリーズ随一の評価を受ける。
主要キャラクター
以下に、主要なキャラクターを紹介する。
属性 | キャラクター名 | 立場 |
---|---|---|
主人公 | ラムザ・ベオルブ | 真実の探究者 |
親友/ライバル | ディリータ・ハイラル | 平民の革命児/歴史の勝者 |
主要味方ユニット | アグリアス・オークス | 王女を護衛する聖騎士 |
反・英雄 | ウィーグラフ・フォルズ | 復讐の白騎士 |
妹 | アルマ・ベオルブ | ストーリーの鍵を握る妹 |
他にも機工士ムスタディオや黒騎士ガフガリオン、雷神シドなど、魅力的なキャラクターが多い。
また『ファイナルファンタジーⅦ』からクラウドが、『ファイナルファンタジーⅫ』からバルフレアが登場し味方ユニットとして使用できるのは、FFナンバリングタイトルのファンには嬉しい要素である。
なお、バルフレアはPSP版での追加キャラであり、同時に『FlNALFANTASYタクティクス A2 封穴のグリモア』から主人公のルッソも登場した。
FFTを傑作たらしめる5つの魅力
続いてFFTの魅力を5つに絞って紹介する。
CT×高低差の立体戦術
行動順が素早さで可変するチャージタイム制を導入。
段差・射程・向きの概念が加わり、1つのミスが命取りとなる緊張感を生む。
ジョブ×アビリティ継承のビルド沼
20種超のジョブで稼いだアビリティは他ジョブへ移植可能。
二刀流+拳術で“格闘忍者”、算術+召喚で“即時全体魔法”など、自由度はシリーズ随一。
ブレイブ/フェイス & 星座相性
クリティカル率・魔法命中率を左右する“勇気”と“信仰”パラメータが搭載。
これらを意図的に上下させ、仲間同士の星座相性まで最適化する「運命設計」の奥深さ。
松野泰己節の格調高いテキスト
義憤と諧謔を織り込むセリフの掛け合いは、PSP版で全面再翻訳され英語圏でも高評価。
リマスターではフルボイス化で没入感がさらに向上。
崎元仁&岩田匡治による荘厳サウンド
生オーケストラ録音を採用した重厚な旋律は、多数のゲーム音楽コンサートで演奏される定番。
特に戦闘曲『Trisection』には胸が躍る。
ジョブ育成・攻略ガイド
さて、ここからはジョブ育成・攻略ガイドを紹介していこう。
序盤のポイント
- 「モンク」の「チャクラ」は鉄板ルート
「チャクラ」によるHP/MP同時回復が序盤の持久戦を支える。 - 石投げで安全JP稼ぎ
「投石」の遠距離攻撃で味方を軽く叩き、瀕死にせず効率よくジョブポイントを獲得。 - サポート役として「アイテム士」を活用
「アイテム士」の特性「アイテム投げ」は費用対効果大。
中盤以降で伸び悩まない育成術
- 算術士の解禁
白魔道士Lv5+時魔道士Lv4+黒魔道士Lv5+陰陽師Lv4で開放。高火力魔法をMP消費なし、詠唱なしでの即時ヒットを狙う。 - 二刀流×白刃取りで回避忍者
忍者メインに侍アビリティ「白刃取り」をセット。中盤ボスの物理攻撃を回避しつつ高火力を叩き込む。
FFTが現代SRPGに残した系譜
FFTの“ジョブ×アビリティ継承”は『トライアングルストラテジー』等、時代を越えて今なお影響を与えているシステムである。
また、イヴァリース・アライアンスは『FFXII』や、『FFタクティクスアドバンス』等へ継承された。
ジョブ名や世界観の設定、召喚獣の扱いまで横断的に体験できる点は、シリーズファンにとって大きな魅力である。
まとめ
あらためてFFTを遊ぶべき3つのポイントを端的に紹介。
- 最新リマスターが4K&QoL対応で決定版
4K映像と高速ロード、倍速モードや戦績トラッカーなどQoLが大幅強化。追加要素もありつつ原点への切替も可能で、初見も復帰勢も満足できる決定版である。 - 25年経ても色褪せない政治劇と超高自由度ビルド
身分制度と宗教が絡む骨太な政治劇は25年経ても色褪せず、20種超のジョブとアビリティ継承が生む無限大のビルド研究は今なおゲーマーを沼へ誘う圧倒的魅力である。 - イヴァリース作品群への入口として最適
FFTは『FFXII』や『タクティクスアドバンス』などイヴァリース群の原点であり、世界観・召喚獣・歴史の繋がりを俯瞰できるため、シリーズ横断体験の入口に最適である。
FAQ
- Q. 初心者はどのバージョンが最適?
迷わず最新リマスター版。ロード高速化と難易度選択が可能で、テンポ向上。松野さん監修でシナリオ部分の加筆・修正あり。 - Q. 購入特典は?
予約特典、早期購入特典、法人別特典、特別装丁コレクターズBOX等、多数あり。詳細は公式サイトを参照。
Amazon限定特典「ダイカットロゴステッカー」入りの予約は以下から。
最後に
重厚な戦記ドラマ、奥深いビルド研究、胸を打つ音楽――FFTが“戦術RPGの金字塔”と呼ばれる所以は、シンプルなSRPGの枠を超えて「勝者が書く歴史の裏側」をプレイヤー自身に問いかける構造にある。
9/30発売のリマスターで再びイヴァリースの地に降り立ち、ラムザと共に“真実”を見届けてほしい。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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